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セーフワーカーが人命を救う

Apr 29, 2020

コロナウイルスは、最前線に立つ公共サービス労働者、特に保健医療部門のメンバーにとって致命的な脅威です。

無数の命を救うということにおいて、私たちは保健医療労働者に頼っています。しかし、保健医療労働者の任務遂行のため、世界中の政府が今、より強い行動に出なければなりません。

  • 人命を救いながら自身の健康を維持できるように、十分な個人用保護具(PPE)とトレーニングが必要です。

  • 非常に長い時間働く保健医療労働者をサポートするためには的を得た対策が必要です。子供や他の扶養家族のケアにも配慮しなければなりません。

  • 在宅勤務、有給病気休暇、緊急失業手当、そして何よりも、無料の公的医療のすべての人々への提供が必要です。

  • 公衆衛生上の緊急事態に対応するには、十分な人員配置の下、充実した公衆衛生システムが必要です。

進行中のコロナウイルスの流行を通して、十分な人員配置の下の対応力のある公共保健医療制度の高い必要性が明らかになっている。

これこそ生と死の問題

Video

Nurse George Poe Williams watched colleagues die as Ebola decimated the Liberian health workforce. Now, he has a message for governments around the world facing the #CoronaVirus: #SafeWorkersSaveLive. Join PSI's Campaign now at peopleoverprofi.it

Safe Workers Save Lives

私にできることは?

  • サーベイに参加し、ウイルス感染発生に対処している労働者と組合のための資料、リソース、戦略をアップロードしてください。

  • ウイルスとの闘いの最前線からのストーリー、写真、ビデオおよび証言を共有

  • ダウンロードしたポスターの職場での掲示、メンバーとの共有をお願いします。

  • 個人用保護具とそれを必要とするすべての労働者向けのトレーニングの提供に関する請願への署名をお願いします。

  • 労働者と労働組合のための新型コロナウイルス感染症に関する資料のライブラリを閲覧してください。

組合にできること?

  • 労働組合による政府の意思決定への積極的関与を通じ、職場の安全と健康を守り、労働者階級がこの危機の代償を払わせられることがないように闘います。

  • インフォーマル部門の労働者、臨時または下請け労働者を含むすべての労働者が隔離されたり、伝染を抑えるため職場が一時閉鎖された場合、十分な疾病手当や休業手当が支払われるような政策形成に貢献します。

  • 最前線の労働者を守るために、各国でILO「公共緊急サービスにおけるディーセントワークに関するガイドライン」、ILO条約155、187、ILO勧告194、197、171および第155号条約議定書が政策に反映されることを推進します。

  • 各国での新型コロナウイルス感染症対策の一環として、移民と難民の権利のために立ち上がり、あらゆる形態の外国人排斥と人種差別と闘います。

PPE(個人用防護具)請願への署名

セーフワーカーは命を救います! 私たちは、保健医療労働者および最前線で公共サービスを担う労働者に対し、個人用防護具と必要なトレーニングを提供することを政府に対し求めます。また、コロナウイルスとの闘いにおいて、不当な危険に晒されないよう適切な労働条件が求められています。

新型コロナウイルス(COVID-19)対応に関する労働組合向けサーベイ

世界中の労働者を守ることを目的とし、労働組合や最前線に立つ労働者と共有するための情報・資料の収集において皆様のご協力をお願いします。私たちはこれらの資料に基づき、地域およびグローバルな国際機関向けの政策を立案します。

サーベイに参加される方はこちらをクリックしてください。

キャンペーン資料

保健医療労働者としてのあなたの権利

印刷して共有できるように編集可能なポスターを作成しました英語フランス語スペイン語の。ポスター(PDF版)をダウンロードしてください。

常に更新されるこのページからは、いろいろなフォーマットの資料、翻訳資料、ダウンロード可能資料にアクセスできます。

私たちのキャンペーンの目標

当面の目標:

すべての公共サービス労働者、特に保健医療労働者がコロナウイルスとの闘いにおいて不当な危険に晒されないよう、労働条件が適切であること、そしてPPE(個人用防護具)が支給されていることを確認します。

  • メンバーの安全のため、資料や戦略の世界中の労働組合間での共有を通じ、グローバルな連帯を築きます。

  • 私たちが直面している課題を明確にするため、最前線に立つ労働者から証言を集めます。

  • 労働者の保護、医療の現場における効果的な人員配置の実現、そして基本的な労働者の権利と原則の尊重のため、政府に対し圧力をかけます。

長期的な目標:

十分なリソースとスタッフを備え、将来の保健医療危機に対応できる、より強いユニバーサルな公的医療制度を構築します。

  • コロナウイルスによる保健医療上の問題の悪化の一因に緊縮財政政策があります。その致命的コストを明らかにします。

  • 労働者の証言およびコロナウイルス対応に関する定性データの収集調査を通じ、公的医療へのリソース・人員の増加およびより対応力のある公衆衛生システム構築の必要性に関する事例研究を行います。

  • 気候変動を含む将来の課題への取り組みにおいて、人々の健康を第一に位置付ける場合、公共による強い介入がいかに必要であるかを今回のコロナウイルスへの対応が示しました。この点を強調いたします。

新型コロナウイルス感染症対応におけるPSI長期計画については、「公衆衛生、これこそがすべて!」キャンペーンのコンセプト・ノートをご覧ください。

最新情報

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背景

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行は、人類に対する歴史的な挑戦です。世界的感染は急激な広がりを見せています。そして、ピークへの到達は未だ随分先かもしれません。遠大かつ決定的な対応を緊急に講じない場合、世界の人口の40%から70%が感染すると推定されています。世界の推定死亡率は5.7%であり、1億人以上が死亡する可能性があります。

世界的流行の「深刻なレベルの感染拡大および重症度」との闘いに努めてきましたが、WHO(世界保健機関)は「深刻なレベルの無活動」にも重大な懸念を表明しています。 多くの政府は、私たちのコミュニティと最前線のスタッフを守るための対策を講じていません。たとえば、デンマーク、フランス、イタリアなどの国では、居住者の身体の安全と(隔離された労働者の賃金支払いまたは休暇を含む)社会経済的福利を確保するための措置を講じていますが、世界で最も裕福な国のいくつかは、健康を守るための対策、社会的保護対策を適切に講じることなく、経済の守りを優先しています。たとえば米国政府では、市場を救うため1.5兆ドルもの資金を迅速に投入しましたが、不十分な医療対応法案が通過するまでに数週間かかりました。

いくつかの国において必要な対応が図られなかっただけでありません。より大きな国際的連帯を遅れることなく構築する必要があります。各国は国境によってウイルスの拡大を防ぐことはできないことを理解する必要があります。世界的流行が広がる中、EUの事例および当初の無為無策については戒めるべきことと考えます。

一部のグローバル・リーダーは、人種差別や外国人嫌悪を煽っています。新しいコロナウイルスを「外来」、「中国」のウイルスと表現するドナルド・トランプ米国大統領などのコメントは恐怖と絶望の毒づいた雰囲気をもたらしました。 ソーシャル・メディア路上で、東南アジア系の人が欧州および北米で暴行を受けています。

検査施設が限られている国では、「心配する金持ち達」が、民間施設でのコロナウイルス検査および「免疫システムを高めるためのビタミンとミネラルの静脈注射」を要求して医師を包囲しました。しかし、検査や治療へのアクセスは「富」に基づくものであってはなりません。各国政府は、世界的流行への効果的な対応のため、検査と治療へのユニバーサルなアクセスの実現を図る必要があります。

公共サービス労働者、特に保健医療労働者は、状況が「世界大戦」に比喩される中、新型コロナウイルス感染症への対応の矢面に立たされています。

長年にわたる民営化と緊縮財政により、公衆衛生施設には十分な資金が投入されず人員も不足しています。コロナウイルスの世界的大流行は、新自由主義政策がもたらした深刻な危機と、持続可能な開発目標達成のために必要な行動を怠った政府の無策を露呈しています。感染拡大をさらに悪化させるような対策をもって、この危機の解決を図ることはできません。大規模な公共主導の対応が必要です。

最大の悲劇は、このことを学んでいなかったということです。PSIと加盟組織は、わずか5年前のエボラ出血熱との闘いの最前線に立っていました。各国の医療システムがいかに脆弱であるかを目の当たりにしました。我々は政府に対し、保健医療部門への資金、リソース、人員を増やすよう求めました。

2016年に(PSIがメンバーであった)「保健医療部門の雇用と経済成長に関する国連ハイレベル委員会」は、「西アフリカでのエボラ出血熱発生を通し、無活動と慢性的な投資不足がいかに人間の健康を損なうか、そして深刻な経済的・社会的停滞をもたらすかについて知ることになった。」と記しています。同委員会は保健医療労働者への投資を「国際的な保健医療危機に対する最初の防衛線」としています。同委員会は、財政拡大政策を支持し、緊縮財政政策の緩和、保健システムの強化、2030年までに保健医療労働者が1,800万人不足するとの予測を受け、雇用創出への投資を各国政府に求めました。同委員会のメッセージは「これまで通りでは支持できない。」と明快でした。

これらの警告に注意を払っていれば、今回の危機への対応ははるかに良かったでしょう。

2月、WHO事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス博士は、世界は次の世界的流行への備えを危険までにできていないかもしれないと警告しました。また彼は「あまりにも長い間、世界はパニックとネグレクトのサイクルの中にありました」と述べ、政府は「発生時には金を投入、それが終われば忘れ、次の流行への備えを何もしない」と付け加えました。

今回の世界的流行は、世界の指導者への覚醒の呼びかけであるに違いありません。人々よりも利益を優先することは、疫学的危機および気候危機への対応および世界的な不平等への取り組みにおいて必要な公共による強力な活動を妨げることになります。

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